星が良く見えるのは、空気が澄んでいるから。それは夏よりも冬の方がいい。
そう教えてくれた父親は、自分の目の前で首をかっ切って命を絶った。
ぼんやりしていた。特段、今日が特別な日ではなかった。
あの事件の日に近い月日ではあったが、あれからもう何年も絶っていて自分自身も落ち着いていた。
ドアが怖いなんて馬鹿げた恐怖もなくなっていたし、罵られた言葉もなんだったか忘れた。
人間って都合がいい生き物だなと思った。生きて行くために、自分の足枷をどんどん外す術を知っているのだ。
だがその外したはずの足枷が、ある日倍増されて絡み付いて来る。ずっしりと重く、冷たく、まるで亡霊のように…。
今日は本当に朝から最悪だった。夢に魘され飛び起き、朝一からトイレに駆け込み盛大に吐いた。
頭痛も耳鳴りも消えない。いつまでも胃がキリキリしていて、いつでも嘔吐出来そうな状態。
頭の中の生々しい映像は消えぬまま、まるで昨日の事の様にリアルに鮮明に流れ続ける。
何だこれ。悔しいくらいに、絶不調だ。
「崎山さん、大丈夫?」
隣でハンドルを握る雨宮が、心配げに顔を覗き込んで来る。雨宮に気付かれるほど弱り切っているのが分かるのかと、自嘲してしまう。
これも、全部、孤独だからだ。
「ね、ウサギって、寂しいと死ぬって本当?」
「は?ウサギ?…知らねーし。でも、そういうの良く聞くから本当なのかな」
孤独って、なんて救いようのない文字なんだろうと思う。何だか、止めを刺された気分だ。
どこにも居ない。独り。
「成田さん、いつ帰ってくるんですか?」
雨宮の不意に漏らした言葉に、孤独の重みが増した。今、一番聞きたくなかった名前だ。
ふーっと息を吐いて、窓の外に目を向ける。
酷い闇夜だ。月が雲に飲まれて、少し出来た隙間から助けを求めるように光を放つ。
「…1週間後」
「へぇ、海外だからか」
「上海」
「海外じゃん」
「…そうね、海外だね」
自分に言い聞かせる様に呟く。
どこまでも空は繋がっていると何かの歌で聴いたが、繋がっているだけじゃ意味がないと思った。
上海での取引に相馬が飛んだのは、2週間ちょっと前の話。そんな長い時間、会社を空けられては困るとはいっても、相馬の仕事は崎山が全て担うだけ。
崎山が相馬の留守の間は会社の運営を担うということは、自然と同伴は別の人間ということになる。
そこで白羽の矢が立ったのが成田だ。特に事業に携わっていなくてもいい。結局のところ、護衛が必要だったのだ。
そのせいで成田とは、20日近く逢っていない。相馬の出張のために仕事が全て前倒しになって、一緒に住んでいるのにすれ違い。
そんなのものも入れれば一ヶ月近く、まともに会話もしていなければ熱を感じる事すらなかった。
仕事が山積みで忙しく、初めは気にもならなかった空間も、精神的なダメージは気が付かないうちに大きく、空虚感に悪夢に魘されて吐くという失態まで犯す始末。
リプレイで頭の中で流れる、あの惨状。眠るのさえ億劫になってきてしまうから、救いようがない。
「今日は終わりだから、このまま送りますよ。ってか、すげー具合悪そうだから、飯食ってね」
「あー。うん」
にべもない返事に、雨宮が呆れを含んだ息を吐いた。
マンションに着いて、自分の部屋の前でギクリとした。
部屋に入る瞬間、ドアを開けるのに心拍数が上がったのを感じたのだ。末期だ。なんだこれ。最悪だ。
このままでは、明日か明後日にはドアが開けられなくなる。
崎山はスーツを脱ぎすて、シャワーを浴びにいく。カラスの行水の如くシャワーを済まして、適当に身体と頭を拭いた。
何もかも億劫だ。そう思いながら、洗面台の上の鏡に映る自分を見て自嘲した。
「ひっでー顔」
下着を履いてリビングに行き、その辺に脱ぎ捨てていたTシャツとジャージを着ると、ベッドにダイブした。
雨宮に食事をするように言われたが、全く食欲がなかった。
というよりも、崎山は料理の類いは一切出来ない生活能力ゼロなので何か食べるとなると、カップラーメン等のインスタントが限界だ。
成田と逢って、散々甘やかされた代償。手作りの料理に慣れると、ああいう食べ物を一切受け入れられなくなるから不思議だ。
「あー、もう」
何だ、どうしてこうなった?確かにここまで逢っていないのは初めてだ。
出逢ってから、ずっと一緒だった。出張ですれ違う事はあっても、せいぜい10日ほど。
たった、たった一ヶ月でこれでは本当にどうにもならない。
崎山はベッドの上で悶えながら、やはり眠るのに怯えていた。寝酒をしようにも、残念ながら酒豪だ。
「あ…」
崎山はのろのろとベッドから這い出ると、成田の部屋に入り込みクローゼットを開けた。
ブワッと懐かしい香りがして、自分がどれだけ焦がれているのか否が応でも思い知らされた。
無造作にかけられたジャンバーやシャツ。その中から一枚、シャツを引っ張り出すと、またのろのろとベッドに戻っていった。
明日は午後からでいいスケジュールだ。少しでも安定しておかないと、仕事で大穴を開けそうだ。
そうなれば、間違いなく殺される。ただでさえ右腕である相馬が居ない状態で、自分の裏舞台での上司は最高潮に機嫌が悪い。
会合や総会に出なければならないという、当たり前の仕事をこなさなければいけなくなった八つ当たりだが、触らぬ神に祟りなしとはよく言ったもので。しかし、触ってもいないのに、祟りを巻き散らされているのは相川達だ。
あの火の粉が飛んでくるのだけは、今は避けたい。
そんな事を考えていると、ゆったりとした睡魔に襲われ、崎山は成田のシャツをギュッと抱きしめた。
悪夢はなかった。驚くほどに充実している。ホカホカと身体が温かくて、空虚感が嘘みたいに満たされていた。
ぼんやり目を開ける。まだまだ部屋は暗闇で、夜が明ける気配はない。
何時だろうとチェストに投げた携帯を取ろうと手を伸ばすと、それを後ろから捕まれギョッとした。
「まだ、全然夜中」
背後で声がしたと思ったら、ぐっと腹に回った手に力が籠る。
ゆっくり振り返れば、暗闇に馴れた瞳が見知った顔を映し出した。
「何か、久しぶり…」
寝ぼけたような、ゆったりとした口調で成田は崎山の額に唇をつけた。
それに、一気に塞き止められていたものが溢れ出してくるのを、崎山は止めることが出来なかった。
「…え…ええ??」
それに気が付いた成田が、眠気も飛んだように上体を起こした。
大きな瞳からボロボロと零れる涙。それだけ限界だったということを、証明していた。
「おいおい、なんや」
成田はその崎山をギュッと胸元に抱きしめると、頭を撫でた。
「部屋、結構な惨状やし。服も脱ぎ散らかしたまんま。おかしい思うたけど」
言いながら、成田は何もかも察した様に、崎山の背中を落ち着かせる様にリズムよく叩く。
自分はどうしようもない人間だと、思い知らされた。この男が居ないと、生きて行けないのだ。
やはり、兎なのだ。いつまでも、取れない足枷をつけた兎。
それを唯一、軽くしてくれる男。
「久志…」
グズグズの崎山をギュッと抱きしめ、成田は崎山の柔らかな髪に鼻を埋める。
「上海、もう行かんからな」
「…終わったの?」
「そ。まぁ、次行く時は雨宮にでも同行させたらええわ」
そんな私情は持ち込めないと思いつつ、もう、あんな思いは二度としたくないとうい恐怖に駆られた。
崎山は顔をあげると、目の高さの位置にある唇に吸い付いた。
これも全部ひと月ぶりだと思うと互いに止まるわけもなく、成田は自分の身体を下にして、崎山を上に乗せる。
そうしても、解け合う程に絡みあう舌は外れる事もない。小さな粘着音を響かせながら、成田は崎山のシャツの中に手を入れた。
眠っていたせいで、ほかほかと子供の様に身体が熱い。その背中や腰を指の腹で撫で上げる。
「…んん」
崎山の漏れ出た声を、キスで吸い込む。
チュッと音を立てて外れた唇はてらてらと光っていて、崎山は成田のそれをペロリと舐め上げた。
「…はぁ」
成田の吐息が漏れた。ただ触れているだけで、10代のガキかと言いたい程に興奮する。
肌理が細かく、吸い付く様な肌。妖艶に笑う赤い唇。濡れそぼった漆黒の瞳と、その下に二つ仲良く並ぶ泣き黒子。
全部、何もかもが成田にとっての欲情の要因だ。
「雅…」
成田は崎山のシャツを一気に脱がすと、ツンッと尖った果実を指で撫でた。
そのまま身体のラインを滑る様に上に上がると、挑発的な唇に指を軽く押し込む。
崎山はそれを嫌がることなく口に含むと、美味しそうに吸い付いた。
下肢が熱い。このまま乱暴にしてしまいそうで、グッと奥歯を噛む。
まるで麻薬だ。崎山が成田にとって、麻薬そのものなのだ。
耐えきれなくなった成田は腹筋を使って起き上がると、崎山の身体を反対にベッドに組み敷いた。
そして、そのままジャージを下着ごと剥ぎ取ると、臍の下あたりに噛み付いた。
「いた…」
抗議は当然だろうが、聞き入れない。
その噛み付いた部分をやんわり吸って、その下で既に形を変えて震えるペニスを口に含んだ。
「はっ!!!…ああ」
きゅっと吸い上げると、崎山の腰が跳ね上がる。
このまま絶頂に押しやるのもいいが、敢えて成田はそれを離して舌で形を辿る。
何か、美味しそうなキャンディーでも舐めるように、下から上へ舐め上げる。
そしてそのまま下まで降りて、双嚢を口に含む。もう知り尽くした身体なのに、いつまでも貪りたい気持ちは収まらない。やはり麻薬だと思う。
白い太腿が震えているのが目に入った。成田はそこに吸い付くと、赤い花弁を散りばめていく。
そして双嚢の根元、足の付け根を親指でぐっと押してべろんと舐め上げると、崎山の身体が飛び跳ねた。
「あ、…やぁっ!!」
そこに触れずに、際どいところだけを吸ったり舐めたりして、指では胸の果実を弄ぶ。
崎山は毛の長い成田の髪を弱々しく掴んで、軽く腰を振ってみせた。
「限界?」
聞けば、ガクガクと首を振る。堪え性がないなぁとからかいながら、限界なのはお互い様で。
成田は崎山のペニスからダラダラと絶えまなく流れる愛液を掬い取ると、窄まりをぐるりと撫でた。
「あっ!!!」
びくんと、面白いくらいに腰が跳ねあがった。
「もう、あかんて」
どこまで煽れば気が済むのか。自分の下半身の熱は、今にも爆発しそうだ。
窄まりを撫でる指に力を入れて、ぐっと中に入り込む。まるで、そこが本来そういう役目があるかのように、成田の指をぐーっと飲み込んでいくから驚く。
中の熱と締め付けとが、今にも押さえつけて熱棒を突き刺したい気にさせる。乱暴はしたくないのに凶暴な気分にさせるのも、やはり麻薬なのだ。
「久志、久志…」
熱に魘される様に、必死に名前を呼ぶ崎山。成田はそれに答える様に太腿に噛み付いた。
馬鹿みたいに息が荒い。頭を振って、冷静な自分を捕まえる。理性をなくせば、乱暴にしてしまうと成田は思った。
ぐーっと中に入り込んで、ぐるりと指を回す。そうしながら、舌で双嚢の下の膨らみをグッと押せば崎山の悲鳴があがった。
「あっ!!!やだ!…久志っ!!」
「あー、ええ声」
成田は言いながら、更に指を増やして中を蹂躙する。煽動する中で指をバラバラに動かして、自分との忍耐勝負に出る。
身体を起こして崎山を見れば、声を殺すためにか口元を手で押さえていた。
顔を見ながら中のシコリをグリッと抉ると、崎山の啼き声と共にふるふる震えるペニスからドロリと蜜が漏れ出た。
「はぁ…あ」
ぶるっと身体が震えて、目をぐっと瞑る。
軽く達ったのか、身体が痙攣して開いた目は虚ろげで、壮絶な色気を放った。
「…チッ!限界」
成田は崎山の身体を俯せにさせると、自分の成長しすぎた雄を取り出した。
それを今まで指を飲み込んでいた孔に押し付けると、崎山の”待って!”という静止も聞かずに腰を穿った。
「ああああああ!!!!」
がくんと、崎山の上体が落ちる。中では、入り込んで来た熱棒を壁が煽動してどんどん飲む込む。
その纏わりつきかたと締め付け方で崎山が達したことは分かっていたが、成田がそれで止まれるわけもなく。
欲望のままに腰を叩き付けると、再奥で熱を一気に吐き出した。
身体が震える。首の後ろがぞっとして全身の毛が総毛立った。
「あぁ…ったく」
それで終われば崎山の身体も楽なのに、崎山の体内に入り込んだ成田のペニスは固さを保ったまま。
まさに、熱棒。
成田は自分の雄を突き刺したまま、崎山の身体を反転させた。
「は!!や、いや!」
グッと喉を逸らして、縋りどころがなくなった手が宙を彷徨う。その手をぐっと掴んで、そのまま腰を動かし始めた。
「は、あ、あ、あ…」
「もう、なんで、こんなええんか」
抱くたびに、溺れる。まるで底なし沼だ。
黒い艶がかった瞳は、ひどい快感に戦慄いてギュッと瞑られたままだ。
「雅、雅、目、開けろ」
こっち、見て。訴えれば、崎山が焦点の合わない目で成田を見上げる。
その涙で濡れた瞳と目が合っただけで、崎山の中の熱は形を変える。
「ああっ!!…もう、や、やぁ…っ」
「目、閉じんな」
もっと見ろと言いながら、繋いだ手をひっぱりあげ成田の上に軽い身体を載せた。
「あぁあ…!!!!!あぁ…あっ…ああっあ…ぁああ!!!」
上に乗った事で、ぐーっとまだ入るのかと、こっちが腰が引けてしまいそうなほど中に迎え入れられる。
奥の方で、先だけを違う蠕動に襲われている感じに、小さく息を吐いた。
本来はそういう役割のそこではないくせに、この中の動きはなんだ?もう忘れた女のそこよりも、動きは巧みで全てに纏まり付く細胞と熱。
「あー、もう」
思わずごろりと寝転がる。
崎山の中心で震えるペニスは、もう何度も達している様でぐちゃぐちゃに濡れていた。
後ろだけでオルガズムを味わえるのは、毎回ではない。とてもじゃないが、身体が保たないらしい。それほどの快感と苦痛を伴うらしいが、勝るのは快感だけだとか。
なるほど、今日の崎山の悶え様は尋常じゃない。快感に犯されているのだ。成田の上で喉を反らし、忙しなく息をする崎山を下から突き上げる。
それに崎山が悲鳴を上げて落涙するが、生憎、気遣ってやるほどの余裕はない。いっぱいいっぱいなのは、成田の方だ。
「雅、雅」
名前を呼べば、答える様に唇に吸い付いて来る。そうしながら、触り心地の良い尻を揉み、中を蹂躙する。
シコリを切っ先で抉る様にして腰を回して、崎山の身体を勝手に堪能する。
「あぁ、ぁ、そ、…それ、それ。それ、して」
「これ?…ほら、目ぇ、閉じたらやめるで、開けとけ」
涙で濡れそぼった虚ろな瞳が成田を映し出す。いつもの強気な眼差しなんてどこにもない。
あるのは、快感に酔った目。
「雅、思いっきりイって。ほら、触って、俺に見せて」
成田は崎山の手を、二人の間で震えるペニスに導いた。快感に忠実な今は、崎山は成田の言う事をなんでも聞いた。
成田に見える様にM字に足を開いて、結合部を現わにしながら、良い様に腰を振る。そうしながら、涎を垂らし続けるペニスをぐちゃぐちゃと扱きだした。
「はぁっ、あ…ああ…ああっ、あぁ……あっあ……ああ…ぁあ」
崎山が一気に息を吐いた。
首が反れる。顔が天を仰ぐ。
「あぁ…っ、ぅ……ぁ…、ああぁ…!…あ……、久…志…っ!、久…っ志、ダメ…、ダメ…ッ!ひ…っ……へ、ん、変…に、なるっ…!!」
崎山の瞳から、ボロボロと大粒の涙が零れた。ダメと言いながらも、その腰も手も休むことはない。
成田にとって、崎山が麻薬の様に崎山にとっても成田は麻薬なのだろうか?そんなどうでもいいことが、頭を過る。
「雅、イッて。手、休めんな。…そのまま、腰、振ってイけ。俺もイク」
ぐーっと腹の奥底から熱があがるのが分かる。ギリッを歯を食いしばらないと、声が漏れる。
酷い快感だ。頭がガンガンして、どうしようもなくなる。死ぬほど、気持ちがいい。
「ぁっ…!あ…ぁっ!あ…あ…!!あ…っ、あ……ぁ、ああぁ……あぁあ…っ、あ………!ダ…、ダメ…!!ゃ…ぁっ、あぁぁあ!あぁ!イ…ク…ッ…!!」
ドクッと崎山が熱を吐き出すと同時に成田は起き上がり崎山の身体を抱き寄せ、力一杯抱きしめた。
そして、そのまま崎山の中に二回目の熱を叩き付けた。
「ウサギって、寂しいと死ぬって知ってる?」
熱の冷めやらぬ身体を互いに抱き締め、ピロートークがウサギの話なものだから成田は眉を上げた。
「ウサギって?」
「本当なのかなって思って」
「さぁ、どないやろな。俺、そういうのんってウサギだけとは思わん」
「…え?犬とか?」
「まぁ、犬とかも構うてやらんと身体壊すっていうけど…でも、人間やてそうやろ」
「…人」
「寂しさとか孤独って、人間にとって一番の凶器やないか?いや、そういう哲学的な事は分からんから、俺の思いつきやで」
「うん、でも、多分、そう」
ここ数週間の崎山は、まさに孤独と寂しさで死にかけていた。
足枷に怯え、孤独に泣き、寂しさに震えた。後にも先にもない、もう二度と味わいたくない状態。
「雅は平気」
「え…?」
「今回は失敗してもうたけど、ずっと俺がおるから平気」
にかっと笑う成田の顔を見て、崎山はぎゅっと身体に回した手に力を入れた。
「ね、生まれ変わっても、俺を捜してよ」
「おう、任しとけ。地球の隅から隅まで探して、捕まえたるわ」
成田はそう言うと笑った。崎山はその成田の言葉に満足して、何週間ぶりかの穏やかな眠りについた。