鬼塚組

先代鬼塚清一郎が急死し、担ぎ上げられたのが現六代目組長の鬼塚心である。就任の際に古参連中を整理し、若頭に相馬北斗と後に佐野彪鷹を置き、フロント企業であるイースフロントを中心に組織力と財力を上げその規模を大きくした。
親でもある風間組も認識していない、裏鬼塚という組織を持つ謎の多い組織である。
出不精の心のおかげで、仁流会でも組長である心の認知度は薄く、若頭である相馬を組長と勘違いする組織も多い。


鬼塚 心

Shin Onizuka

鬼塚組六代目組長。株式会社イースフロント代表取締役。
父親である鬼頭組5代目組長の清一郎に半ば攫われる形で母親である乃愛から引き離される。そこから乃愛と逢う事はなく、数年後に自ら命を絶ったと人伝に聞く。
清一郎とは過ごした時期はなく、佐野彪鷹に育てられる。乃愛と居た頃の苗字は”及川”で彪鷹に育てられていた時は”佐野”、そして組長に就任するときに鬼塚姓を名乗る様になったため、実は鬼塚心という名前は未だに居心地が悪い。
若頭である相馬との関係は良好とは言えないが、それなりに信頼をしている。多分。
性格は基本的にものぐさで我が儘で得手勝手なところがあり、思い立つと後先考えず周りの事も考えずに行動することが多い。ただ、その力量は計り知れず、齢21歳という若さでありながらも組を纏め上げているのは、そのカリスマ性からである。
京都の片田舎で幼少期を育ち、関西人である彪鷹に育てられたせいで関西弁を喋るが一時期は標準語を話していた。こういう気紛れなところも多い男である。
ヘビースモーカーで唯一の趣味が車であり、多数の高級車を所有している。だが自らハンドルを握る事は少なく、専ら助手席で転がっていることが多い。
トマトと甘いものが苦手で部類の酒好き。だが食に関心がなく酒だけ飲んでれば満足という自堕落なところもある。
幼少期は平気ではあったが、中学の頃あたりに猫アレルギーが出る様になった。だが猫が嫌いなわけではない。
引き蘢りの極道と言われるほどに出不精であるが、やはり思い立つと即行動するところがあり、いきなり静の働く店に赴いたりする。
愛用している日本刀は、”犬小屋”に投げ込まれていた時に骨董屋で手に入れた。その犬小屋で風間組の嫡男である龍大と少しの間、共に生活をしていたことがある。
誕生日がお雛祭りというのを相当気にしており、舎弟連中の間でもそのことは触れない様にしている。
長年放置していた鬼塚組本家に戻り、改装を加え静と共に暮らしている。英語を流暢に話し、イタリヤ語も多少はわかるが中国語はさっぱり分からない。

Height:185/Weight:75/Age:21/B.D:March 3th


相馬 北斗

Hokuto Souma

鬼塚組若頭。株式会社イースフロント副社長。
父親の良樹が鬼塚組の顧問弁護士をしていた関係で、心が鬼塚組に引き取られたときからの顔見知りである。
某国立大学法学部を主席で卒業、大学在籍中に司法試験に合格。このまま華々しい法曹界道へ進むと思いきや、ちょうどその時期に5代目が急死。心が現われた。
強引な心の抜擢により、若頭に着任。その交換条件としてフロント企業の全てを仕切ることを切望し、心が了承したためイースフロントは相馬が実権を握っている。
とても優しい雰囲気を醸し出しているが、饒舌で雄弁。口では相馬には誰も勝てない。ポーカーフェイスで何を考えているのかよく分からない男。
スーツ姿で居る事が多く、ラフな格好で行動する事が稀である。
心と同じく車が趣味。静の親友の暁と付き合っている?
Cayenne Tuebo S所有。

Height:182/Weight:74/Age:28


佐野 彪鷹

Ayataka Sano

鬼塚組若頭。
心を育てた養父ではあるが、心でさえもその素性を知らない謎の多い男。年齢不詳(自称35歳)過去不明。
その容姿は心によく似ていて、血縁者と勘違いされることも多いが赤の他人で血の繋がりは微塵もない。
心が唯一、力で敵わない相手である。
部類の酒好きでモルトウイスキーがお気に入り。心を上回る面倒臭がり屋で、心が犬小屋に行くと同時に姿を消した。その間、何をしていたのかは、やはり不明。


Height:181/Weight:73/Age:??


崎山 雅

Miyabi Sakiyama

仁流会鬼塚組 舎弟頭。若頭の相馬の側近。裏鬼塚の総代。株式会社イースフロント副社長秘書兼総務総括長兼秘書室室長(G.A.D OP division)
妖艶と言われるほどに容姿が魅惑に満ちていて、どこか儚げなところがあるが、その見た目を裏切る鬼畜。
左目の下の二つ並んだ泣き黒子が特徴。華奢であるが格闘センス抜群で、相手の関節を潰すのを得意とする。
高校生の頃に父親が一家惨殺という事件を起こし家族は全て亡くしたが、雅だけが生き残り自暴自棄になっていたときにたまたま関東に来ていた風間組の梶原に拾われる。
頭脳明晰なところを買われ、鬼塚組の重役にまで一気に駆け上り5代目組長に貢献している。
事件のせいでドアに恐怖を覚えるトラウマがあったが、恋人である成田久志によってそれは克服された。何でもそつなくこなすように見えるが料理の類いは全く出来ず、最近ようやく卵を割れる様になったが毎回成功する訳ではない。
几帳面に見えるがプライベートでは結構ダメダメなことが多い。片付けも上手ではなく、片付けながら広げていくという謎の状態になる。
静の妹である涼子と月に1回ほど逢うことを楽しみにしている。
愛車はミニクーパ・クラブマン。

Height:175/Weight:60/Age:32


成田 久志

Hisashi Narita

仁流会鬼塚組 舎弟NO.2。メカニック担当。
心の側近であり、鬼塚組の数多い高級車のメンテナンスを受け持つ専属整備士。腕っ節が強く、明るい男。関西出身で、関西弁。
母親に暴力を振るう父親に耐えかね、殴り殺し、少年院に入院していた経歴を持つ。退院後に早くに家を出て音信不通になっていた兄(志馬)を追って、関東に出た時に当時の鬼塚組若頭の山瀬に出逢い、その伝手で鬼塚組に入る。
そこで雅と出逢うが互いに第一印象は良くなかった。だが、今はどうにもならないほどに惚れ込んでいる。元々同性愛者ではなく今も他の男に欲情はしないので、雅が相手だからだろうというのが久志の見解である。
組に入ってからは兄を捜す事はしていないので、兄の生死は不明であった。
心が出不精なおかげで屋敷に籠る事が多く、作業着スタイルで居る事が多い。
雅と二人で組に入った時から住んでいるマンションで同棲中。
愛車はMAZDA FD3S。

Height:180/Weight:78/Age:32


相川 準一

Zyunichi Aikawa

仁流会鬼塚組 舎弟。主に回収を専門。
性格は非常に調子が良く、病的なまでに女好き。とにかく彼女が居てもナンパは止めないので、いつか刺されるのではないかと組では噂されている。
1週間前に擦れ違っただけの女の服装と顔を暗記出来る、どうにもならない能力を持っている。
年が同じなので久志と崎山とは仲が良いが、崎山には心の底から嫌われていると思っている(あながち間違いではない)。
マイルールとして、未成年には手を出さないと決めている。
元プロボクサー。何故、極道に転身したのかは、あまり知られていない。
ボクサーであったが、顔にダメージを受けるということが少ない選手であった。それは異常に良い耳のせいで、相手の攻撃が踏み込む足の音などで事前にわかるからである。
ただこれは雅には通じず、全身でその攻撃を受け骨を折られたこともある。
ボクサー生活のときに禁酒をしていたせいで、今もあまり酒は得意ではない。
久志と雅の関係を知る、唯一の組仲間。

Height:175/Weight:63/Age:32


橘 武将

Takeyuki Tachibana

仁流会鬼塚組 舎弟。情報セキュリティなど、ITのスペシャリストとしての仕事を担う傍ら主に回収を専門としている。
武将たけゆきという名と熊の様に大きな巨体を持つが、中身は繊細な乙女である。
元一流IT企業勤務だったが、女に騙され命を狙われてしまう。自棄になりビルからダイブしようとしていたところを崎山と出逢い、何だか分からないうちに組に入る事になった。
両親と姉が一人居るが、ロスに在住していて滅多に逢う事もない。なので橘が極道をしているとは夢にも思っていないだろうし、ひた隠しにしている。
やはり崎山が苦手というよりも、恐怖を感じる相手である。

Height:192/Weight:115/Age:34


佐々木 紫輝

Shiki Sasaki

仁流会鬼塚組 顧問役。マネー・ローンダリングを専門にしている。
佐々木よりも長身の橘が居るのだが、華奢な分、背が高く見られがちである。
性格は温厚で我鳴ったり憤激したりすることがないが、時に残忍で残虐な一面を覗かせるときがある。
幹部の中では年長者なので何かと相談を受ける事が多く面倒見もいいが、相川との会話には苦労する。
愛煙家ではなかったが、組に入ると同時に吸い始めた。

Height:189/Weight:70/Age:38


高杉 遊樹

Yuzu Takasugi

仁流会鬼塚組 舎弟。武器兵器管理。
コミュ障と自他ともに認める偏屈者。武器マニアで、組の武器管理を一手に担うが入手ルート等は高杉の個人的なルートであり、それを知る者は居ない。
幹部連中の中では一番年下だが、敬愛という概念がないので年上や上司を敬うということは清々しいまでに一切しない。表にはなかなか出ない(出せない)ので裏方に徹する事が多い。
”ゆず”という可愛らしい名前だが、本人は至って気に入っている。自分が少しでも興味を持たないと、話しかけられても返事もせず目も合わせない厄介なところがある。
幼い事に某国に売られ、長らく某国で反政府組織の兵士として戦場に赴いていたことがある。なので誕生日や出生が不明確で年齢も戸籍上という形であるため、正確な年齢や名前等の出自は本人も知らない。
戦場に出ていた経験があるので、銃の腕前は組で一番である。トラップや爆薬も扱うが国内で発揮できるわけもないので、それが不満である。

Height:174/Weight:60/Age:27


裏鬼塚組

表組織である鬼塚組で出来ない仕事(組織壊滅・内偵など)を一手に担うのが裏鬼塚である。
この組織を纏めるのが崎山雅であり、この裏鬼塚に一体、何人の人間が居てどんな人間が在籍しているのかは心でさえも把握していない。


雨宮 或人

Aruto Amamiya

cachetteのバーテンダー
Cachetteのバーテンとして働いていて、ワイルドな雰囲気がいいと本人の与り知らぬところでファンが居る。
意外に面倒臭がり屋なところがあり、Cachetteで静の恋人だと誤解されているが、色々と好都合だとそのままにしている。


Height:183/Weight:75/Age:?


佐野 鷹千穗

Takachiho Sano

仁流会鬼塚組に所属。
銀の目、銀の髪を持つ異端児で、その肌は透ける様に白く、通称”死神”と呼ばれる。


Height:176/Weight:60/Age:??


cachette 他 

cachetteは鬼塚組が経営する店の一つで、オーナーは崎山である。だがフロント企業であるイースフロントでの業務が忙しく、店長である早瀬に任せきりにしている。
cachetteとは名の通り隠れ家を意味しており、常連客か口コミで来店した客しか居ない店である。


吉良 静

Shizuka Kira

大学生(1年留年)
眉目麗しいというフレーズがぴったりな容姿をしているが、本人はそれがコンプレックスである。
借金返済のために寝る間も惜しんでバイトに明け暮れている。父親は静が高校生の時に入水自殺。父親が保証人となった借金の債権者が極道である大多喜組で、数多くの嫌がらせや無謀な取り立てをされてきたせいもあり、極道には強い恨みを持つ。
その容姿とは異なり、負けん気が強く気性が荒い。身体能力も高く度胸もある。それを証拠に大多喜組に追いつめられた際は、橋の上から海へダイブした経験もある。
直ぐに足が出てしまうのを、少しは直したいと一応思っている。
離れて暮らしているせいで、妹には激甘である。華奢に見えるが、他人が引くほど大食感。好き嫌いはなく味にうるさくもなく、ポイントは量である。
父の強い願いで大学へは通ってはいたが、借金の返済に追われていたためにキャンパスライフを楽しむ余裕はなく留年もした。何とか卒業はしたものの、今となっては何で通ってたんだろうなというのが本音である。
人を見かけで判断せずに中身をしっかりと見ようとする真っ直ぐな性格ではあるが、とりあえず崎山が苦手である。

Height:173/Weight:59/Age:23/B.D:May 12th


塩谷 和人

Kazuto Shioya

仁流会鬼塚組 専属医師(闇医者)
正体不明のモグリの医者。粗野で乱暴でその見た目からは医者には見えない。腕は確かだが、治療が荒いので組の人間は行きたがらない。
心が苦手とする数少ない一人。

Height:178/Weight:68/Age:34


桜庭 暁

Akira Sakuraba

大学院生。
静の幼馴染みで親友。今はチェコ文学で名を馳せる充磐花桜の助手として日々、雑務と研究に追われている。
一つの事に没頭すると周りが見えなくなるタイプで、非常に頑固なところがある。そして馬鹿が付くほどに何事に置いても真面目で、研究熱心である。
端正な顔立ちとモデルと見紛うようなスタイルではあるが、女性の扱いには不得手で、恋愛に発展する事は少なかった。彼女が居なかったわけではない。
今は相馬と付き合ってはいるものの、相馬の真の姿をまだ知らない。人を疑わないところもあり、静が誰とどう関わっているのかも分かっていない。

Height:183/Weight:75/Age:23


充磐 花桜

Kanon Mituiwa

大学教授。
チェコ文学の若き巨匠と呼ばれるほどに、チェコ文学に長けた男。その世界では崇拝されるほどに素晴らしい知識を持ち合わせているが、人としては最低な男である。
自他共に認める暴君で、助手は自分の下僕か何かと思っている節がある。
食うに困らなければ、今すぐにでも教授なんて辞めてしまいたいと思っている。論文判定は厳しく、未だかつてA判定を出した強者は居ない。
またゼミも鬼ゼミと呼ばれていて、脱落者が大学一という驚きのゼミである。

Height:176/Weight:68/Age:35


鬼頭組

仁流会京都支部統括長。長年、京都の極道をまとめ上げてきた老舗極道である。組長は眞澄の父である信次。姐は鬼塚誠一郎の妹である久佐子。


鬼頭 眞澄

Masumi Kitou

仁流会京都支部統括長鬼頭組若頭。
心の従兄弟。兄弟と間違われるほどによく似ているが、本人はそれを快く思ってはいない。
性格は粗野で乱暴。思う通りにならないと癇癪を起こすが、心と本気でやり合い犬小屋に放り込まれ御園と逢えなくなったことで少しだけ改めるようになった。
従兄弟である心を敵対視しているが、そもそも仁流会の後継者と呼ばれる人間、誰一人として合わないので心だけが特別ではない。
心とは違い、身だしなみに気を使う。サングラスを愛用することが多く、標準よりも手足が長いのでスーツもオーダーメイドで作る。
御園に異常なまでに執着をしている。

Height:182/Weight:78/Age:28


御園 斎門

Simon Misono

仁流会鬼頭組若頭補佐。
掴みどころのない性格で常に気怠げな男。実家は由緒ある寺で、本来は御園が後を継ぐはずだった。
代々、寺と合わせて道場も運営していたため、武術の達人である。だが自ら動くようなことをしないので、それを知る者は少ない。
煙草は嗜みはしないが、酒はザルである。
癖のある京弁で喋り、実家の名残と本人は言うが身体からは香の匂いがする。その性格のせいか相馬に嫌われているが本人は相馬が大好きである。
だが破天荒な万里はあまり好きではない。

Height:176/Weight:65/Age:28