明神組

会長に万里の義父である明神万葉が就き、組長には長年万葉の右腕を務めてきた木崎が着任。若頭に明神万里、若頭補佐に明神組を武闘派に伸し上げた鬼神と呼ばれる神原博巳の息子、神原海里が籍を置く。
仁流会幹事長を担う傍ら、仁流会の番犬と呼ばれるほどに気性の荒い組織である。


明神 万里

Banri Myouzin

仁流会大阪支部統括長明神組の若頭。
子供の頃に明神組との抗争に巻き込まれ、両親が亡くなっている。その事故の責任を取るという明神家と養子縁組をした。
事故で目尻から頬にかけて切創痕がある。それとは別に左目の虹彩が赤い。これはアルビノなどではなく怪我の後遺症である。その怪我の影響で左目は視力も低下している。
その異質さから”明神のルビー”と呼称されているが、本人はその呼び名はあまり好きではない。その証拠に赤い目を隠すために日常はサングラスを愛用している。滅多に外さないが気心知れた人間の前と、ジムや道場に入るときは邪魔なので外す。
年齢の割りに幼く見えるベビーフェイスと妖艶さが人を魅了するが、本人にその自覚はない。
快楽に弱く相手の性別に拘らないところがあるが、同性と関係を持ったのは雷音が初めてである。ただ、じゃれ合いの口付けなどは誰とでもしてきているので、雷音が初めてというわけではない。
若頭であるが神原には頭が上がらない。だが心と相馬のように仲が悪いわけでもなく、眞澄と御園のような執着があるわけでもない珍しい関係だと言われている。
見た目は華奢で貧弱にも見えるが、武闘派明神組の若頭というだけあってその腕前は評判である。柔術を得意とするが我流なので師範などは居ない。心のように刀などの武器類はほとんど使わない。
腕が鈍らないようにと”掃除”と称して街に繰り出し、チンピラを引っ掛けて喧嘩をすることがある。
心とも眞澄とも仲が悪く、顔を合わせれば大喧嘩をするので総会に三人が集結するときは、神原が背後霊のようにぴったりとくっ付いてくるのが煩わしいと思っている。
服装などに拘りはなく、若頭という肩書きもあるのでスーツで行動することが多い。アクセサリーの類は格闘になったときに邪魔になるので付けないが、興味がないと言う方が正解である。
装飾品以外、見た目に拘りも持たないので髪も染色などをせずに自然な黒髪のままである。また車や服等にも興味がなく、左目を隠すためにサングラスこそ数を持ってはいるが他にお金をかけるような趣味や嗜好はない。
首の後ろに十字架を囲むように、クメール文字で両親の名前と命日が彫り込まれてある。
酒は好きだが、食べることに無頓着なところがある。というより外食を好まない。神原が言うには冬子の美味すぎる食事を食べているおかげで、無自覚な食通になっているらしい。
和食を好むが、葱(アリシン)アレルギーである。
意外過ぎると言われることが多いが、書道の師範である。書道展などで数々の賞を獲った実力の持ち主だが、あまりに見た目と反しすぎていて信用されない。
弟が居るが明神組に養子縁組された日から一度も逢っていない。
愛用している煙草はダビドフ・マグナム。

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神原 海里

Kairi Kanbara

明神組若頭補佐 万里の右腕。武闘派明神組唯一の頭脳と揶揄されている。
明神組を武道派に導いた立役者、明神組若頭神原博巳の息子であるがそれを知る者は少ない。
父親は鬼神と呼ばれるほどに腕が立ち、極悪非道な男だったが海里は明神組で恐らく一番格闘センスがなく、弱い。
それが俄かに対立組織に広がっていて、襲撃などで狙われるようになったことが一番の不満である。
極道であるが、極道を何よりも嫌悪している。だが、根っからの極道気質だと周りでは言われている。
万里が何をしようと基本的にはうるさく言う事は無い。自分に害がなければ、何でも好き勝手やらすタイプ。
ただ、総会で万里が心や眞澄と争うことは組の沽券に関わることなので、騒ぎを起こせば烈火の如く怒る。
性格はあまり良い方ではないと本人にも自覚はあり。眼鏡を掛けているが、ないと見えないというほど悪い訳ではない。
妹である和花のことに関しては、一切の優しさも遠慮もない。どちらかといえば侮蔑しているところがある。

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飛鷹 由

Yori Hiyoh

明神組若頭補佐 万里の護衛のような役回り。万里のためだけに生きているが口癖。
武闘派明神組で若頭補佐に就くくらいなので、その腕は万里以上である。万里に格闘技の基礎を教えたのも由。
金のクロスのネックレスをしている。甘ったるい顔立ちをしており、神原に締まりがないと怒られることがしばしば。
万里にめっぽう弱く、万里がしたいことは全てさせてやりたいが、そのせいで神原の逆鱗に触れることが多々ある。
もともとは明神万葉の実子の宗政に忠誠を尽くしていた。
見た目に反して煙草も酒も受け付けない体質な上、チュッパチャプスが常にポケットに入っているので神原に部下に示しがつかないと怒られる。
過去のトラウマから、人の運転する車に乗ると酷い車酔いをする。それが何時間にも及ぶと医者を呼ぶほど重篤になり、2、3日動けなくなる。
心因性のものと言われているが、本人もどうすればいいのか対処の方法が分からないので、解決法として極力、人の運転する車には乗らないとだけ決めている。
神原とは幼馴染で万里と三人で一緒に過ごしてきたので、名前で呼んでいる。

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小山内 迅

Zin Osanai

明神組舎弟 若頭付き
運転手兼海里のボディーガード。万里曰く、神原に忠誠を尽くした犬。本人もその通りだと思っている。
あまり口数が多い方ではないうえ、表情にも乏しいので堅物だと思われている。
朴訥な人柄で、万里の突拍子もない行動や言動にも動じないタイプ。
幼い時から体格が良く、年頃になるとその表情の乏しさから誤解されることも多く喧嘩を売られることが多かった。
結果、素行の悪い連中と連むことが多くなり、街を彷徨っている時に明神会長に拾われる。
実はかなり若いのだが、顔が老けて見えるので実年齢よりも上に見られがち。

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明神 冬子

Touko Myouzin

明神組 会長の妻
明神組会長 明神万葉の妻であり万里の母。養子なので万里との血の繋がりはないが、組員の間では似ていると噂されている。
万里達が極道者になったことを今でも良しと思っておらず、事あるごとにやめてしまえばいいのにと思っている。
万里以外、由も海里も我が子のように育ててきたが、如何せん手が掛かるのは万里の方だったので由や海里にあまり構ってやれなかったことが今でも心残りである。
ただ、三人とも溺愛しすぎたせいもあり、色々と面倒で我儘な性格になってしまったことは猛省している。

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明神 宗政

Munemasa Myouzin

明神組 若頭
万葉の嫡男。平成の極道戦争の時の引き金になったと言われる極道戦争の際に襲撃を受け、命を落とした。

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BAISER

最高級ホストクラブ。完全会員制であるが、その会員になることも難しいクラブである。繁華街の一等地に軒を構えてはいるものの、どこの組も手を出せない店である。
会員には芸能人、政治家、大企業の社長などが居る。会員になるには厳しい審査と、蓮の面接がある。
 BAISERの会員であることで箔が付くと言われており、会員希望者は後を絶たないが審査が年々厳しくなっているとも言われている。
  ホスト、黒服、厨房などスタッフ全員が蓮のヘッドハンティングである。


楢崎 雷音

Raito Narasaki

BAISER NO.1ホスト
本名は由良 雷音。一新一家 由良組組長の次男である。極道という家柄に耐えれなくなり家出。
シルバーアッシュカラーの髪と目の色がヘーゼルという色合いのせいでハーフに見られがちだが、生粋の日本人である。
また整い過ぎた顔のせいで整形を疑われることも多いが、顔にも身体にもメスを入れたことはなく生まれ持った美形である。
普通のホストクラブでホストをすることに嫌気が差していたこともあり、蓮の勧誘に乗る形で店を移動した。
車は持っていないので、店には徒歩で向かうことが多い。家は蓮の持ち家を借りている。
ずっと険悪だった兄である雨音との関係も良くなり父親とも話し合った結果、一新一家 若頭補佐を襲名する。だが組員としての動きよりもBAISERのホストである方をメインに活動する。


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蓮 周

Meguru Hasu

BAISER owner
元、一流外資系企業の営業マン。営業成績は常にトップであったが指定暴力団蓮道会会長、蓮詠作の息子ということと家業のことを取引先にリークされ、退職に追い込まれた。
実際、息子ではあったが家業との繋がりは一切ない。父である蓮詠作は鉄砲玉に殺され、その借金を息子である蓮が負わされることとなる。
その時に明神組会長と知り合い、それから付き合いがある。
極道よりも極道面だと雷音などからは思われている。金にうるさく、厳しいところがある。
ホステスではなくホストで商売を始めようと思ったのは、女同士のいざこざの対処が異常に手がかかりそうだと判断したため。
極道面ではあるが、喧嘩が強い訳ではない。あくまでも一般市民である。


Height:178/Weight:61/Age:35


安曇 桐

Kiri Azumi

BAISER 金庫番
金の亡者と呼ばれるほど、金勘定に長けている。IQ200超のギフテッドで数字に強いと言われているが、ただ強いだけではなく先を見通す先見之識がある。
その証拠に10日で2億を5億にしろという万里の要求に応えた。
ただ、打ち出の小槌のように金を生み出せるせいで、人間不信な面もある。数字の話をするときは饒舌だが、他の会話ではたどたどしくなってしまう。
見た目はいつでもホストに転身出来そうな、整った顔立ちだが偏屈で奇妙な男。


Height:175/Weight:58/Age:27


一條 奏大

Kanata Ichizyou

BAISER No.2
BAISERで癒し系わんことしてNO.2の座を射止めている。快楽主義のバイシェクシャルと公言している。
だが実際は、過去に元カノに手痛い嘘をつかれたせいで心因性勃起障害である。
その元カノに刺されたときの傷が、左の脇から腹にかけてある。
雷音のことを好きだと豪語しており、キスを迫ったり身体の関係を迫っていたが実際ホテルでそういう行為に及ぼうとしたとき、身体が反応しなかった。
もともと出張ホストをしており、蓮にスカウトされて身体を売らなくて済むのであればとBAISERのホストになった。
タレ目で右目に泣き黒子があるのが特徴。

Height:181/Weight:61/Age:23


美田園 幸

Miyuki Mitazono

BAISER 黒服リーダー
BAISERの門番であり、黒服を取りまとめるリーダーでもある。元格闘家であるが、BAISERにスカウトされる前は何をしていたのか誰も知らない。
三白眼で一見強面であるが、整った顔立ちと見た目にそぐわないハニーボイスがたまらないと、ファンも多い。
ただ、店内での接客は一切しておらず、挨拶程度でしかゲストと触れ合うことがない。

Height:190/Weight:88/Age:30


衣笠 菫

Sumire Kinugasa

フリージャーナリスト
蓮の昔馴染みでBAISERの店内で飲むことは禁じられているが、スタッフルームで飲むことは許可されているので度々そこで酒を呑んでいる。
普段は政治、芸能、娯楽まで何でも書くオールラウンダーではあるが、紫花地丁の名前で書く極道の関連記事に関しては奥深いものがあり、その記事の情報源は日本極道の全ての情報が載っているとされているグリモワールではないかと業界では噂されている。
その噂のせいで拉致され、右の髪の生え際あたりに火傷の痕。そして、顳かみから耳の下の方まで裂傷を負った。


Height:176/Weight:61/Age:35


星池 和花

Nodoka Hoshiike

amour en cageのNO.1ホステス
自称 万里の婚約者を名乗るが、実際は婚約者ではなく海里の実の妹である。母親の籍に入ったままなので、苗字が違う。
海里を嫌い、海里を極道にした万里を恨んでいる。何が何でも二人を幸せにはしないと豪語しているが、周りから言わせてもらえば兄貴に構ってもらえない、こじらせ妹。


Height:165/Weight:43/Age:28


一新一家 

関東の極道で、仁流会と唯一喧嘩が出来る極道組織といわれる。規模も資金力も仁流会に並ぶほどではあるが、派手な動きを好まない傾向にある。


由良 雨音

Amane Yura

由良組 若頭
雷音の兄。異母兄弟のせいか、容姿は全く似ていない。
身体も華奢な上に見た目も女顔で中性的に見られてしまうので、極道としての劣等感は人一倍である。
そして誰よりも、義弟である雷音に劣等感を感じている。
あらゆる格闘技をマスターしているものの、万里と一戦交えた時は万里の状態が完璧でないのに負けてしまったことが悔しくてたまらない。
Height:175/Weight:60/Age:25


柘榴 愛生

Ive Tsuge

由良組 舎弟 若頭付き
雨音の護衛。万里とは鑑別所で同じ房に居たころがある。
物静かな男ではあるが、かなり腕が立つ。

Height:183/Weight:72/Age:27


成田 志馬

Shima Narita

由良組 若頭補佐
鬼塚組の成田久志の実兄であるが家を出てから連絡を取っていないので、お互いがどこで何をしているのか知らない。
ただ、顔も背格好も似ているので、知っている人間が見れば兄弟だとすぐに分かる。
弟が居たせいもあり、完全な兄貴体質。

Height:181/Weight:70/Age:34