空が青ければそれでいい

空series second1


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「威乃…」
名前を呼びながら、首筋から尖った乳首を辿って臍まで指を滑らす。俺の足の間に龍大は入り込んでるから、俺は足開いて龍大を向かえてる。
あー、こんな格好。思っても、もうその格好すら気持ちええ。頭のネジがバーンって飛んだみたいに、そればっかり。気持ちええ。
「うん、あ…やぁ…」
龍大は足の付け根のとこをなぞったり、俺の先走りを掬ってそこで指を踊らしたりして全然そこに触れようとせん。
堪らんようなって身体を捩ると、先端を指先で軽く撫でられた。ぐりって割れ目に指先当てて、ぐにゅぐにゅと入らんはずの指を突き進められ…。
「ふ、ぁあああ、…うぁんっ!!」
ビクッと身体が跳ねて、腰が蠢いて、脳が痺れた。内股がビクビク痙攣して、目の前に花火。軽く、絶対イッた。それくらいの痺れ。
もっと、もっとして欲しい。ぐちゃぐちゃに扱いて、舐めまわしてほしい!!のに、龍大は動こうとせん。
ツラさがハンパない。痛みさえ出て来て、堪らず手を伸ばすとぱしんと叩かれた。
「こらっ」
こらっ…ちゃうわー!!上体を起こして睨むと、腕を掴まれ起こされる。
俺の抗議の目に、龍大はフッと笑った。
「見といて」
「え?」
何を?と聞くころには、龍大は俺のペニスをぱくり。銜えよった。何の前置きもなく。
確かに舐めてって言うたけど!!ちょっと待て!!とか言う暇もなく、一瞬にして喰われる俺の一部。
生温いような熱いような中と、絡み付く弾力。舌。その全部に息が止まる。
ぎっと、知らん間に食いしばってた歯が鳴って、次の瞬間には口を大きく開けて酸素を求めた。
「ふっ…ああ、あ…っ!!」
ぞわぞわぞわーっと、一気に身体中を駆け巡る電撃。悪寒?快感?もう、それすら分からんくらいの熱。
じゅっと吸われると、腰がガクンと落ちて座った状態がツライ。寝転がりたいのに、龍大は俺の腕を掴んでそれを許さん。
見ておけってことやろうけど、ビジュアル的にすごい!!すごいって言うか、何ちゅーか、もう、あかんやろ!みたいな。
はっはっと犬みたいに息する俺の股座に、龍大が顔を埋めてる。あー、もう、なにこれ。
混乱する俺を無視して、龍大の口の中では雁の部分に舌絡まされて、ぐるりと一周。奥まで銜え込まれた思ったら、そのまま喉締められて顔を上下され悲鳴があがる。
オマエ、どこで習得してきた!!プロか!!とかツッコみそうなほどのそれ。
「あ、あ、あ、あ、龍、っ!うう…ぁあ…や、出る!出ちゃうから!!」
腰が勝手に動く。出したい!出させろ!そんな指令が脳にびんびん。熱が上がって、喘いで、あー!とか喚く。
男の口でやってもらったら、めっちゃええらしいで。そんなどうでも良い情報が、今更ながら出て来る。
確かにスゴい。口のデカさのせいか、舌が巧みなせいか、龍大やからか凄まじい。
やけど、口の中に出すのは…。
「ひぅっ…も、あかんっ…!!イクっ!!!」
と、限界を訴えた瞬間、龍大が口を離した。
「…あ?…」
拍子抜け。
ちょ、いやいや、そらないやん??いや、同じ男なら分かるやろ!!そこは止めるとこちゃうー!!
はぁはぁと、落ち着かん呼吸のまま下を向いたら、龍大と目が合う。龍大はニヤリと淫靡に笑って、俺のそれを根元から先っぽまで見せつけるみたいに舐め上げた。
赤い妖艶な長い舌を絡ませながら、ずるっと…。
「う、ああ!!…いや、いや!いや!!イッちゃう!!!」
どくん!!と身体が跳ねて、溜め込まれてたそれが一気に飛び出した。ガクガクと、腰を振る。
直接的な刺激もないまま、舐められただけでイクってどうなん?思いながらも、その余韻がハンパない。
どろどろ溢れるそれに身体が震える。出して萎えるはずのそれは、何故か固さ保ったまんま。
若さ故とかの問題やない。ちょっと、大丈夫?俺のムスコと心配になる感じ。
「あ、ぁぁぁぁ…」
風船の空気が抜けるみたいな、色気も何もない声。生気吸い取られたみたいな、そんな脱力感。
そこでようやく手を離され、ごろんと寝転がって宇宙の真ん中に投げ出された様な浮遊感を味わった。
「…威乃」
まだ断続的にどろどろ蜜を出し続けるペニスに、涙が溢れた。良過ぎる快感がツライし怖いし。
「ほら、次はここ」
龍大は身体を起こすと、俺に軽くキスをして中途半端なイキ方をした俺のペニスの奥。ひくひくと、快感の余韻にきゅっと締まったりして動く窄まりを指で撫でた。
「あっ!」
俺の、ずーっと流しっぱなしの蜜で濡れたそこ。
まるでそこが自分で濡らしてるみたいに、ぐちゃぐちゃな窄まりに指の腹を当てて軽く力を入れられる。
そこがどんだけ気持ちええんかを知ってる俺は、それだけで息があがった。
「ここ、どうする?」
「…え…?」
「今日は、全部言わなやらへん」
龍大はそう言って、ちゅっと俺の鎖骨に吸い付いた。じわっと熱が伝わる。
「…え、龍、」
「口で、言って。全部。これ、どないする?」
ぐるんと周りを撫でられて、マッサージするみたいに指先で周りの肉を指圧される。
するっと嚢の方に戻って来たかと思うと、でかい手にすっぽり収まった双嚢を軽く揉まれた。
そのまま蟻の門渡りを指で軽く刺激されて、ひくひく痙攣する窄まりを撫でられる。
そこがどんだけ気持ちええんか、知っている身体、脳。ぐにぐに動かされて、欲求が爆発しそう。
「はぁ、ああ、…うそ、あかん。ぅあ…そのまま、そのまま」
俺は熱に浮かされたみたいに言いながら、身体を起こして足を広げた。
ぷつり、切れた欲望に負けた身体。
俺は恥じらいも何もかもかなぐり捨てて、淫乱な女みたいに足広げて腰振って龍大をじっと見上げた。
きっと、エロい、物欲しそうな目の俺。実際、欲しい…。
「龍大…入れて、入れて」
羞恥とか、俺は男やしとか、そんなん全部吹っ飛んだ。
入れてって強請って腰振って、獣みたいな目に変わる龍大に悦ぶとか。その獰猛な目に感じるとか。
俺の身体も心も全部、龍大に変えられた。
「龍大…早く、はや、く」
自分で腰を回しながら娼婦みたいに言ったら、ぐっと指が中に入りこんで来た。
小さい痛みよりも快感に、首がガクンと後ろに落ちる。そのまま状態を支えてた腕の力も抜けてベッドに倒れた。
「あああ、あ、りゅう、…ああ、うぅん」
鼻から声が抜ける。ぐーっと奥の方まで指が入り込んで、ぐるんと回されたら足が跳ねた。
「あ、龍大っ、龍大っ」
「威乃、中、めっちゃ熱い。早く、中、入りたい」
熱っぽい声。荒い息。全部に震えて、龍大の指を締め付けた。
「あー、りゅう、…ぅうう…ん」
きゅーっと足の指が丸まる。変に足に力が入って、つりそうなる。
龍大の骨張った長い指は中の壁を撫でながら、ナニかを探してる。それが何か分かって、期待に息が漏れた。
「指、増やす?」
言われ、かくかくと頷く。
本音は龍大のんを入れて欲しい。今すぐ龍大のそれ、入れてと強請りたいけど、それは無理。
そんな裂けて血塗れとかない。嫌。無理。萎える。そんな趣味も趣向もない。
ここが同性愛者の営みの難しさなんかなーと思う。したあかんことするから、めっちゃ時間かかって、めっちゃ手間かかって、面倒やろ?ならちゃんとするべき相手としーやみたいな。
でも、そんなん嫌。龍大が俺以外の誰かとか、想像しただけで泣けるし苦しい。俺も、もう、誰にも反応せん。
龍大以外、どんな絶世の美女も、ぷるんぷるんに揺れる胸も無理。
「こら、何、考えてんねん」
ハッとして見れば、片眉を上げて何か不服そうな龍大。そりゃ不服やわな。
「早く入れて、龍大も気持ち良くなって欲しい。…やのに、まだ出来ひん」
この、煩わしさが嫌ってならへん?とか、相変わらずネガティブな俺に龍大は軽く笑った。
「気持ちええよ、俺」
「あ、うっ…」
二本の長い指を左右に引っ掛けて、俺の窄まりの入り口を広げる。
くぷっと開く音がして、そこに反対の手の指が入った。ぐちゅっと鳴って、その指は奥を目指す。
「熱いし、うねって、蠢いて。ぎゅーって俺の指を食べよる」
龍大はそう言うと、中に隠れてた小さなしこりを見つけて指の腹でぐりっと撫でた。
「ひっ!!…う、わぁあ!!あ、あ、あ!!りゅ、それ、イヤ!イヤ!!」
「うそ、好き」
龍大はそこを執拗に弄って、強めにぐりぐり押し潰す。それに俺の身体は跳ねて、ペニスも跳ねて蜜を巻き散らす。
「や、や!!や!いや!!」
指でイクとか嫌!やのに、今、止められるんも絶対に辛い。
龍大は俺の片足を自分の肩に載せて、べろんと舐める。その舌の熱さがたまらん。
「うう…ふぅ…」
ぐちゅっと広げられた孔に入った指が、ゆるゆるとピストン。ガクガク揺れる身体に、もう何も考えられへん。
中のぷっくり膨れた果実を押し潰され、二本の指で挟まれ振動与えられたら、悲鳴があがる。
「あ…!!イッちゃう!!りゅう、…や、やぁ!!また、イクっ!!!」
身体を捩って逃げながら、抵抗する。怖い、怖い、ぶわっとあがってくる熱が怖い。
「はぁ、…威乃、すご」
龍大は言いながら、自分のペニスを擦り出す。それを視界の片隅に捉えると、一気に熱が迫り上がった。
「あああ、…う、わぁ…!!イク、イッく!!いや!!」
「威乃、イッて。すごい、威乃」
ぐちゅっと痛い程に果実を押され、指先で抉られた。瞬間、頭が真っ白なってペニスからブシュッと一気に熱が放出された。
口から涎が出て、あー、と自然に声があがって涙が流れた。
「はぁ…っ」
龍大の吐息と共に、俺の後ろにかかる火傷しそうな熱。それに足が自然と跳ねた。
「…威乃」
ぐっと膝裏に腕が入れられ、持ち上げられる。え?とか、あ、とか言う間もなく、抜け殻みたいな俺の中にぐーっと龍大のあっつい塊が入り込む。
「龍大っ!!…ああ!!!」
抗議のつもりで名前を呼ぶ。ちょっとした不法侵入やろ!!入れるよーとか、お邪魔しますとか!!
いや、そんな、お邪魔しますとか言われたないけど!でも、余韻もなしで!?
「あー。スゴい」
いつも無口なくせに、そんな感想言われても困る。
中がどんな風になってるかなんて、男との経験のない俺にはどうも分からん。でも、俺が気持ちええのんは事実。
あんなとこで、こんな快感。気持ちええ、中の熱がたまらんくらい気持ちええ。
「はぁ、…龍、大」
呼べば、分かったとばかりにゆるゆる腰を動かす。
そうして、どんどん奥に入って来るそれが愛おしいとか、絶対どうかしてる。